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そんなこんなで時計を見ると、あっという間に2時間経っていた。今帰らないと最終列車に乗れない。
明日も学校あるし、家に一回帰らないと。制服持ってきてないし。まあ、教科書は学校に置きっぱなしだから問題ない。
居酒屋の雰囲気、好きなんだけどなぁ。いつも後ろ髪ひかれる思いで帰る。今日が土曜日ならなぁ、ってすっごく悔しい。でも今日は日曜日。
仕方ない。隣の玲次の肩を叩く。
「僕、帰るね」
「そんな時間か?」
「うん。じゃあ悪いけど、あとよろしく」
ああ、とか何とか言いながら、玲次は僕と一緒に立ち上がる。
「じゃ、俺すぐ戻るから」
って、そばのテツくんに声をかけてる。何言ってんだ?
「何?」
「挨拶してこい」
「え、うん」
僕は慌ててあちらこちらに声をかけ、外に出た。玲次も後からついてくる。
「いいのに。ビールなくなるぞ」
戸口で立ち止まって、玲次を振り返る。
「気にしてんじゃねぇよ。今日寒いし、気をつけろよ」
「寒いと、何でだよ」
僕は吹き出してしまう。全然、脈絡ないじゃん。
「…いいんだよ。駅まで送るか?」
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