3.100%、修復不可能

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「最初に取り分けてもらったピーマン、全部残ってる。カナくん、小学校の給食でもいっつもピーマン避けてたよね」 「そういう智ちゃんはタマネギ残ってんじゃん」 「だって、バーベキューのタマネギって辛いときあってちょっと苦手なんだもん」 星野くんが不服そうに皿の中を指差すと、村田さんが困ったように苦笑いした。 「でも、あとでちゃんと食べるよ」 村田さんがそう言ったとき、星野くんがひょいっと箸はを伸ばして彼女の皿の中からタマネギを拐っていった。 「カナくん?」 「じゃあ、俺のピーマンと智ちゃんのタマネギ交換しよ」 驚いて目を瞬かせる村田さんに、星野くんが悪戯っぽく笑う。 そうして、自分のお皿のピーマンを村田さんのお皿に素早く移動させた。 「もう、カナくん……」 村田さんは呆れ顔で星野くんを見つめるだけだったけど、その様子を見ていた私の箸を持つ手は止まってしまった。
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