3.100%、修復不可能

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「もう食べ終わった?」 グループのみんながほぼ食べ終わったとき、隣のグループにいた同じクラスの女子ふたりが野宮さんと持田さんに声をかけてきた。 「うん、もうすぐ終わるよ」 「だったら、あっちで一緒に写真撮ろうよ。景色綺麗なんだって」 「そうなんだ?」 「行く行く」 野宮さんたちが最後の数口を急いで食べ終えて、立ち上がる。 「ごめん、ちょっと行くね」 私たちにそう声をかけると、隣のグループの子たちと一緒にどこかへ行ってしまった。 それからすぐに、山辺くんも部活の友達に声をかけられてどこかへ去って行く。 残ったのは星野くんと村田さんと私の3人。 星野くんは相変わらず私のほうは見向きもしないのに、村田さんはそれに気付かずに会話に私を入れようとしてくるから気まずい。 肩身の狭すぎる思いで、村田さんに何か聞かれたときだけ短めに返答していたら、私たちのところに石塚くんと槙野くんが近付いてきた。 その後ろを、思わず目を惹くくらいの可愛い女の子がついてきている。
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