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「あー、むかつく。もぅ、お前とは絶交だ!」とヒロシ。
「あぁいいよ、絶交だね!」と僕。
夕暮れ時の橋の上、僕たちは絶交した。
「いいな、二度と口聞かないからな」
「あたり前だ、顔も見たくない」
お互い言いたい事を言って、さよならだ。
僕は少し早足で家を目指した。
するとあいつは、僕よりもう少し早足で、僕の横をすり抜けて一歩前を歩くんだ。
僕はそれもまたむかついて、さらに早足であいつを抜かして、また抜かされた。
家に着く頃には僕も、あいつも、すっかり息を切らしていた。
ヒロシの家のが僕の家よりも一軒手前だった。
ヒロシの家を素通りして、僕は家のドアの前に着いた。
ヒロシの方を向くと、ヒロシもドアの前で僕を見ていた。
「また明日な」と二人。
◆◆◆ 完結 ◆◆◆
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