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嘘つきが嫌いだ。
一度嘘をつくと、その嘘を隠す為に、また嘘が必要になる。
嘘が嘘で覆われて、本当の君を見失っていくから、僕は嘘が嫌いだ。
大っ嫌いだよ、嘘なんて。
でも僕は知ってるよ。
君は嘘をつく時、フッと小さく息を抜いてから、嘘の言葉を発するんだ。
それを知っていながら、でも知らないフリをして。
「そうなんだ」って相槌を打ちながら、僕は自分の心に嘘をつく。
大っ嫌いだよ嘘なんて。
大っ嫌いだよ僕なんて。
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