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俺の恋人は猫のような男だ。 今日も仕事から帰ってくると、リビングにある毛足の長いラグの上で丸くなって眠っていた。 恐らく、俺が帰ってくるのを待っていてそのまま眠ってしまったのだろう。 今日は遅くなる予定だった上に昼過ぎから降りだした雪の所為で自宅に帰りつくのがずいぶんと遅くなってしまった。 恋人の横にそっと座り、サラサラの髪の毛を撫でると「う゛~ん」と唸る。 起こしてしまっただろうかと心配になったが、暫くするとまた寝息が聞こえてきた。 頬にキスを落とすと、起こさないようにそっと抱きかかえて寝室へ向かう。 ベッドに下ろすと、パジャマ代わりのスウェットに着替え彼の横に寝転がる。 すると、スンスンと匂いを嗅ぐようなしぐさをした後、俺の方に擦り寄ってきた。 そのまま、俺の胸元に顔を寄せながら、眠る彼を見て思わず笑みをこぼした。 俺の恋人は本当に猫のような可愛い可愛い男だ。
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