1.再会

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「ていうかさ。現地集合なんかじゃなくて、俺、車でお前の家まで迎えに行けたのに」 口をへの字にしてそんなことを言ってくる伊吹さんは、かっこ良さとは一変、何だか可愛く見える。 「あはは。そこまでしてもらう訳にはいきませんよ」 「そうか? 甘えてもらいたいんだけどなぁ」 「いえ。子供じゃないのでそういう訳には」 「……じゃあせめて、今日から敬語禁止な」 「え?」 思いもよらないことを提案され、つい目を見開いてしまう。
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