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会話しながら食事を楽しんでいたら、あっという間に完食した。
「本当に美味しかった。また来たいな」
「それは良かった」
ここへ来た時よりも、今は空が深く暗くなっている。だから、夜景がより映えて、キラキラと眩しい。
こういう所でプロポーズする人なんかも、多いんだろうな。
「……なあ、廣佳」
不意に、伊吹さんから名前を呼ばれる。
「何?」
さっきまでずっと明るい笑顔だった伊吹さんは、何故か妙に真剣な眼差しでこちらを見ている。
そして。
「その……。今日は金曜だから、明日は大学は休みだよな?」
「うん、そうだね」
「上に部屋、取ってあるんだ。良かったら泊まっていかないか?」
……んん?
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