言葉と陰

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言葉と陰

悲しみを指先に乗せて 文字は光となって世界に広がる 誰に届くか分からないのに わたしは言葉を選ぶ 悲しみをつま先で蹴って 小石に紛れさせた悲しみは 大地が広がる 誰よりも輝くあなたは 自分の陰が出来ないと嘆く 暖かさと陰をくれるあなたは 自分も陰が欲しいとささやく わたしは言葉を選ぶ あなたは嘆く わたしは言葉を無くす あなたはささやく 陰が欲しいと
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