第一章

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俺の手にあった写真をヒョイっと取り、江咲はジッとそれを見つめた。 「全体的に暗いよね〜。これ夜に撮ったでしょ。これは月?いや星かな。」 ブツブツと小さく呟きながら… ~数十分後〜 「あのーもう授業とっくに始まってんだけど、、」 「ねーヒント、ヒントちょーだい。」 無視かいな。 …もーサボりでいっか。 今日なんかいつもよりダルいし。 今から行っても…ねぇ? 江咲はまだ悩んでいた。 ベンチに男二人で座りながら、授業をサボっている理由が写真の意味を探す為って…先生にバレたらきっと反省文ざっと十枚は書かされるな。 うん。きっとそうだ。 「ヒント?…そーだなー、夜なのは間違いないな。」 正直今すぐこの場から離れたい。 生徒会メンバーに関われば関わるほど嫉妬されたりお前みたいな奴が近づくなと呼び出しを食らったりするからだ。 面倒臭いことになる前に早く離れたい。 まぁ俺が会計に口答えするとかまず出来ないんだけどな。同級生だけど… 「夜?へー、いつ撮ったの?学園に来る前とか?」 「…それは、、」 …あぁ、そういう質問は勘弁してほしい。 ちょっと答えにくいというか悲しくなる質問だ。 キーンコーンカーンコーン
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