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予期せぬ導き
「麗ちゃぁ〜ん!ついに来たね!婚儀の日!!」
「ですね、楽しみです」
婚儀の話を聞かされて数ヶ月後、私の体は全完治まで戻りつつあった。とは言うものの、寝たきりの状態も少なく、筋肉量などの低下により動きが鈍くなっている点もある。そこで現在はそれを必死に取り戻しているところであった。怪我が私生活に支障を来していない私と同時に婚儀の準備も整ったので今日を迎えた。
「二人ともすっごい嬉しそうだったよね」
「でしたね」
岳さんが感じている事は私も同様に感じ取っていたことだった。
昨晩なんか蓮花様は待ちきれない様子で「時間がすぎるのが遅い…」とずっと仰られていた。それだけじゃなく不安も押し寄せていたらしく
「麗!どうしよう?!私変なことしちゃったら…!」
「大丈夫ですよ、落ち着いて堂々としてくだされば」
「でも…緊張はするわよ…」
「今から緊張なされては明日が持ちませんよ」
「こんなに嬉しいけど何だかとても不安だわ…明日の装い、高政様に変って思われないかしら…岳さんにも思われちゃったら…」
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