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「ンァ〜…?呼んでねぇよォ〜…ハァ…はぁ…いいかぁ〜…?ゲボッ!!よく聞けよォ〜?俺にはもう時間がネェから言ってやるがよぉ〜…?」
「なんだ」
金閣は「けけっ」と少し笑って口角を上げたまま見下ろす私を見てニヤッと笑う。
「俺はぁ〜…ここで死ぬ。だぁからぁ?言ってやるがァ〜…ゴボッ!お前の近くにいつもいた男武士いただろぉ〜…?」
「それがどうした」
恐らく金閣が言っているのは岳さんのことであろう。岳さんと金閣は面識がないはずだが、金閣は私の監視で岳さんのことも一方的に知っていたんだろう。
恐らく岳さんは金閣のことを神速殺のことを噂でしか聞いたことないはずだ。
金閣は大きく息を吸い、かすれた声で言葉を紡ぐ。
「ア〜イツ…ヤベェぞぉ〜…ゲッホ…ゴボォ…!今すぐ戻った方がいいぜぇ〜…」
「どういう事だ…?」
「だぁぁかぁらぁ〜…ゴボッ…」
吐血ついでにため息を混じらせ、またニヤッと笑い金閣は弱々しい声でこういった。
「俺はぁ…?アイツにィ…さっきココでぇ〜…斬られたん…だからよぉ…?ゴボッ…!」
「なんだとッ…?!」
この時初めて私は、主に迫る危機にやっと気づいたのだった。
憤怒の狂い咲きへ続く…
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