話の終わりに

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話の終わりに

「悲しい話だったわね」 話終わったソフィアが水を口に含む。 「はい…」 少女は涙目だった。 「どうしました?」 慌てて布を差し出す。 「あ、ありがとうございます。 本当に悲しいお話でしたね。」 「ええ、親子の愛ってすごいのね。 子供のためなら平気で神事を破り 首に刃物を突き立て ムラを抜け出すのも厭わないなんて。」 「本当ですね。私の母もそうです。」 「お母さま?」 「はい、今回の姉の嫁入り。 実は私たちと長の家は身分違いなんです。 母は幼い時にムラの外から やってきた人らしくて、  よそ者扱いをされてるんですけど、 姉と長の息子が想いあってることを知った 母は長の家に乗り込んだんです。 一緒にさせてやってくれ。と 見事聞き入れられて、今日です。」 ノノは驚いた。 通常でも、長の家は敷居が高いのに… よそ者扱いをされていた人なら尚更… 「あなたのお母さまも素敵な人なのね。」 「はい!」 少女は嬉しそうにうなずくと、 「ありがとうございます。」 と頭を下げた。 ふわりと微笑むとソフィアが立った。 「行くわよ。ノノ」 2人の旅は今日も続く…
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