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「でっけぇ。」
彼女の家を見た瞬間に出た言葉だ。
西洋の館を思わせるような造り。
この一軒だけ
他とは違う雰囲気を漂わせている。
門をあけ、中へと入る。
インターホンを押そうとする。
ドアが突然開き、神村が出てくる。
「早く入って。」
その言葉に従い、
「おじゃまします。」
と呟き、家の中へ入る。
「そこに掛けて。珈琲を淹れるから。」
「あぁ、すまない。」
如何にも高級そうな
ふかふかしたソファに腰をかける。
「お待たせ。」
「あぁ、ありがとう。」
珈琲を一口飲み、問う。
「ところで、話ってなんだ?」
「えぇ。話すとしましょうか。」
彼女はすっと息を吸う。
「私がするのは復讐、そして破壊。
貴方には是非
手伝っていただきたいのです。」
復讐と破壊…
僕はゴクッと唾を飲み込んだ。
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