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「私は私の全てだと思っていた彼に裏切られました。
もうこの人生に意味が持てなくなりました。実際、ここまで生きてきて辛い思いが殆どで、彼と一緒なら生きていける、と思っていました。
しかし、彼は変わりました。
だから私は死のうと思いました。でも、おかしいことに気づいたのです。
何故これほどまでに苦しんだ人が一人で死ななくてはならないのかと。
だから、道連れです。すべてを壊してから死のうではありませんか。貴方の考えていることはおおよそわかっています。私と同じです。どうでしょうか?」
「あぁ、殆ど。否全て同意見だ。
しかし1つ問題がある。俺らは学生。あの2人だけならまだしもそれ以上のことをするのであれば財力がないから不利ではないか?」
「問題ありません。神村という苗字で思い当たる会社はありますか?」
「まさか、神村製薬の?」
「えぇ。しかし母が2年前に離婚し、母方に親権が移ったのですが、その母はすぐに自殺してしまいましてね。父が私を引き取らない代わりに月々200万円以上入ってきますからね。こうして一人暮らしでもどうにかなっている訳です。よって財力に問題はありません。そして戦力面も問題はないんですよ。
ほら、出てきていいよみんな。」
ズラズラと隣の部屋から人が出てくる。
ざっと60名ぐらいであろうか。
小学6年生ぐらいの子から30代の男性まで幅広い年齢層だ。
「全員来たわね。これが少し前から召集して作り上げた部隊、その名も哀酷隊よ。」
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