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【18】思い出のアルバム
久しぶりに引っ張り出したアルバムを見る。
そこには、ほんの数年前の、でも何だか随分と昔のようにも思える僕とジンが写っている。
懐かしいなぁ…
僕の知る限り、
誰よりもカッコよくて
誰よりも優しくて
誰よりも面白くて
誰よりも可愛い人
そして、誰よりも愛しくて大切な人…
いつだって僕の傍に居てくれる。
いつだって僕の力になってくれる。
いつだって僕を安心させてくれる。
いつだって…僕を愛して必要としてくれる人
写真の中の、今より少し幼い笑顔のジンが僕を見る。
ジンの笑顔が見たくて、ジンの傍に居たくて、
自分で決めた “今” というこの日々に間違いはなかったと、自信を持って言える。
写真の中のジンにそっと触れる。
「ジン、大好きだよ…」
アルバムを閉じるのと同じタイミングで
「だたいまぁ、光希~?」
玄関から聞こえた声に、その人を迎える為に立ち上がる。
「お帰り、ジン」
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