夜に抱かれて

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夜に抱かれて

- 組織No.2 × 男娼 - ベッドに横たわる姿を見つめる。 男娼になど興味は無かった。 なのに、初めてこの男を見た瞬間、何故か全身に電気が走ったような衝撃を受けて コイツが欲しい… 唐突に、強く、思った。 柔らかな髪、滑らかな肌、その総てに触れる。 俺の指先に、俺の唇に、その動きに応じて零れる声は、まるで天上の歌声だ… 「ヒロト…」 汗でしっとりと濡れた背中を、吸い付きそうになる指先でゆっくりとなぞる。 「……ん…、ナオ…」 微かに身体を震わせながら、艶めいたように紅く色づいた唇が俺の名を呼ぶ。 後ろから覆い被さるようにして、その首筋に並ぶ黒子に舌を這わせる。 「あっ…、っ…、ナ、オ…」 「ヒロト…もっと聴かせろよ、その声を…」 さっきまで繋がっていたそこに指先を伸ばす。 「ん…ぁっ…」 柔らかく解けたままの内側を二本の指で擦りながら、反対の手で自身を扱く。 「ナ…オっ、……イ、ヤだ…ナオ…」 「ん?イヤなのか?じゃあ…やめる?」 「違っ…!」 「なら、どうしたいんだ?…指、増やそうか?」 「……そう、じゃ…な、…ナオぉ…」 肩越しに振り返って俺を見る瞳は滲んだ涙で得も言われぬほど美しい。 「…挿れるぞ」 指を引き抜き、ヒロトの身体を仰向けに返して、ゆっくりと自身を沈める。 「…はぁっ、…ぁあ……っ、ぁ…」 「くぅ…っ、ふっ…、あっ…」 穿つ度に零れる声が、耳から脳天を刺激する。 揺れる程に締めつける奥が、全身を痺れさす。 「ナ、オっ…もうっ…」 「ヒロっ、トっ…!」 最後に大きく跳ねた身体に合わせて仰け反った顎先に口づけながら、達して果てた。 - 終 -
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