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教団が壊滅してから三日後、即鉄の一階会議室でムサシ上層部による作戦会議が開かれた。正方形に並べられた長机に、ムサシ上層部の人間たちが重苦しい面持ちで座っている。
生物災害対策本部長、調査部長、兵科管理部長、山梨支社長、広報担当次長、試験運用G長など、早々たる顔ぶれだ。その中には飛鳥の新たなG長である萱野の姿もあった。上層部の会議において、G長クラスで出席が認められているのは、試験運用グループと飛鳥ぐらいのものだ。その二人以外は、次長以上となっている。
「教団が壊滅したのは吉報だが、被害が大きすぎる」
「ええ。各拠点の戦力を見ても、これ以上拠点防衛以外に戦闘できる余力が残っていません」
「しかし、それではどうやって獣鬼に立ち向かうんだ? 守るばかりではいずれ、人類が滅ぶぞ」
各部所の長たちが口早に絶望的な状況を嘆く。そして、そこに調査部長がさらなる絶望を放り込む。
「皆さま、よろしいでしょうか? 我々調査部は最近の獣鬼たちの活発化とその驚異的な増殖について調査してきました。そして、先日の教団壊滅時の獣鬼大量発生を好機と捉えた決死の夜間調査の結果、その原因を突き止めることに成功したのです」
「なに!? それは本当か!?」
「もったいぶらずに話してください」
お偉方が好奇に目を輝かせ騒ぎ出した。ようやく活路を見いだせたのかと。しかし、調査部長の表情は暗かった。
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