道化師は語る

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☆ 教会の庭先では子供たちが追いかけっこをしていた。ミルプはその中には交ざらず、出かける準備をしていた。 シスターが、ミルプに声をかける。 「ミルプ。今日は人形師の方が来るのだから、みんなと一緒に人形劇を見ましょう。ね?」 「ごめんなさい、シスター。あまり人形劇に興味が無くて」 ミルプは嘘を吐いた。そもそもミルプは人形劇を見たこともない。が、どういうわけかミルプは生まれながらに相手の思考が読める力を持っていて、それ故に周りと馴染めなかった。シスターの話では、それは語り部の力だろう、と教えてくれた。 ミルプは教会の近くにある墓地へと歩く。今日は霊がいるだろうか。
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