果ては・・・

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 暖かい日の差し込む部屋で松子と愛子、清美が赤ん坊と 一緒に昼寝をしていた。  母親三人はうとうと眠気眼だが元気に手足をバタバタさせて 一向に寝る気配が無かった。松子が愛子に、 「この子たちに私らくノ一のルーツを教えて役目を引き継がせる 事になるのかなあ」 「それが掟なの?時代も変わったし今さら必要でもないと 思うんだけど・・」 「ただ現在まで生き延びている敵がいたとしたらこの子たちも 身を守る意識がないとヤバイかも」と愛子。  愛する子供達をどういう風に育てれば良いか思案する二人。  ひとりの赤ん坊が空間を見詰めて微笑んでいる。  他の2人も同じ方向を見て指を差したり微笑んだりしていた。 愛子の赤ちゃんが指差して声を上げると他の2人はそれに答える ように騒ぐ。 「な、なんかこの三人意思が通じてるみたい・・」  そう思うと明らかにそう見えてしまう。 「やっぱり・・忍者のルーツを話して理解してもらうしか ないわね」  八重子おばちゃんが私に話した時のように、と 思い出す松子だった。 完・・・・ :ながい間ありがとうございました。     
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