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「ち、ちょっと待ってあやめはん!」
「え、ああ、あんたさっきのサキおばさん?」
「へえ、実はなもう一つお願いがあるんやけど・・」
「私の方も事情が変わってあんたの娘の話、無かったことに
します、それじゃあ急いでますので」
踵を返し急いで去って行くあやめ。
「ちょっと待ってえな、じつはわてほんまに妊娠してるんやで、
あんたに堕してもらわんとえらい事になるさかいに」
「嘘です!あんたの子宮はもう死んでます!」
「死んでないわい!こうなったら力ずくでもやってもらうからな」
サキがあやめの腕を取り腰に手を回した。
「何するんですか!私は忙しいんですはなしなさいっ!」
大通りでくんずほぐれつのもみ合いをして二人は倒れた。
「なにあれ、ばあちゃん二人が路上でプロレスやってるよ」
見物人が集まって来た。
「絶対離さへんからな!」
あやめはジーンズだったがサキは蛇の目模様のスカートだった。
転がって取っ組み合いをしてサキが両足を上にあげた時、
サキのスカートがめくれた。
「うあっ、あのおばちゃん花柄のステテコはいてる!」
見物人がうめいた。その時、
「サキさん!」
愛子が現れた。
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