330人が本棚に入れています
本棚に追加
愛子は二人の警官を連れていた。
「あの人です、捕まえて下さい」
愛子が指差して言うと警官は素早くサキをうつ伏せに寝かせ
手錠を掛けた。その間に猛ダッシュで逃げるあやめ。
「なにすんねん!わてとちゃうがな!あいつの方や!」
「おとなしくしろ!」
「もう・・・ほんまに・・」
逃げたあやめを愛子が捕まえて戻って来た。
「サキさん、なんか悪い事したの?」
「ちゃうがな、あんたの説明が悪いんや!」
怒るサキ。
「私はちゃんとあやめの方を指差して教えましたよ」
と警官を振り返る愛子。
「あいや、ど、どう見てもこの人の方が悪そうで・・・」
「ちゃかましわ! はよ手錠外せ!」
ベンツの男達が事務所に入った後警官が突入して全員
逮捕された、一人だけおろし屋のあやめが逃げ出したのだ。
別荘にいた手下や妊婦、赤ちゃんは無事保護された。
「サキさんのおかげで一人残らず、お手柄ね」と愛子。
「あたりまえじゃ、犯人逮捕に貢献したわてに感謝状
くれるんやろな」
「それはちょっとわかりません・・」と若い警官。
「ほなわてと一晩付き合え!」
早々に警官は去って行った。
最初のコメントを投稿しよう!