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駅前で妙子が待っていた。
事情を説明すると満面の笑みをたたえて先頭に立った。
「また中華かいな、うちの店でも思いっきり食べてるやん」
「それはそうですけど店によって味が違うんですよ、
中国は広いからここは豚足が美味しい」
「豚足何個も食べて、あんた象の足でも食べるんちゃうか」
「あったらいただきます」
「かなんやっちゃな」
「あのスーパー私もよく利用してますけど、全体が古くなって
入口辺り胡散臭そうな奴等がウロウロしてるのを見ました」
妙子が言った。
「そうなんです、古いごみごみした感じになって変な奴等が
たむろしてたりするんですよ、脅迫もされて店に車で突っこむとか
爆弾仕掛けるとかありました」
「ほんまかいな、あんた万引きだけに注意しとられへんなあ」
たしかにそうだ、こんな年配の女性に全ての警備が務まる訳なかった。
「山田がもうちょっとしっかりやってくれればいいんですが・・」
「まあ、無理やな」
冷たく言うサキだった。
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