質屋の松子 えっ！私がくノ一の末裔なの?

サキ 友達ができる

　その後白雲斉は真理が通り過ぎるのを何回か見た。

　隣のたい焼き屋で張り込んでいた妙子が尾行したが車に乗って

去って行った。

「真理ちゃんに二人の男が付いてたよ、見張りみたいだった」

スーパーの従業員兼万引きジーメンの山田。

　相変わらず幾人かの万引きは見逃してしまうがそれでも

実直に働くことで成果も挙げていた。

「年配の人は食べて行くため、その他若いのはおもしろ半分や

スリルを味わうために万引きするんだ」

　若い者のなかで万引きは遊びや肝試しの一種となっていた。

　その日も山田はダサい服装で店内をウロウロしていた。

前方の総菜売り場にいる若い女に目を止めた。

「いい尻、じゃない、なんかちょっと・・」

山田が注視していると女が総菜のパックを自分のバッグに入れた。

あ、やった！

　女はそのままレジを通過し万引きに成功した。

　よっしやぁ～捕まえるぞ～

　スーパーの出口で女を呼び止め事務所に連れて行こうとした

ところで二人の男に襲われた。

　ボコボコに殴る蹴るの暴行を受け山田は地面に倒れた。

　男が車に女を乗せ去って行った。

　その後をニンジャに乗った愛子がゆっくりと追って行った。