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家のお金がなくなりかけてて、困ってるらしいわ。ヘブン・スクエアに対する本国の援助が打ち切られる・・・とかなんとか、よくわかんない。
とにかく、宝物がどうしても必要らしいの。
宝の隠してある場所を教えろ教えろって、私にガミガミ言ってばかり。もう嫌だわ、本当に嫌。
[マッシュ]
ひっぱたかれたりしたのか?
[ウィロー]
まさか、そんな事はしないわよ。
でも、毎日毎日「教えてくれ、頼むから、教えてくれ」なんて言われ続けたら、誰だってウンザリするでしょ。
育ててくれてる人にそんな事ばっかり言われたら、どう?家に居られないわ。
おばさんはおばさんで「お願い、お願い」なんて、私の顔を見る度に泣いてばかりだし。
[僕]
それじゃ、確かに堪らないね。辛いよね。僕だって、家出するだろうな。
[マッシュ]
秘宝の隠し場所か・・・。
おじさんとおばさんは、そいつを知りたい。
お前は教えたくない。
つまりは、そういう事なんだな?
[ウィロー]
勝手に決めつけないでよね!
教えてあげたわよ、もちろん。
[マッシュ]
・・・。
ちょっと待ってくれ。またわからん。
[ウィロー]
宝の場所を教えずに、独り占め?
私が、そんなにケチンボだと思う?
[僕]
そう言われても・・・
僕には何がなんだか、さっぱり解らないんだけどね。
[マッシュ]
よかった。解らないのは俺だけかと思ったぜ。自分が間抜けだなんて、思いたくないもんな。
[ウィロー]
教えたくても、出来ないのよ。
知らないんだもの、宝の在りかなんて。
[マッシュ]
はあ?何だよ、どういう事なんだ?この話は、一体、どこに向かってるんだ?俺には、全然みえてこねえよ。
[僕]
おじいさんから聞いたって、そう言ってたじゃない。そうだよね、確か。
宝の隠し場所を、君だけに教えたんでしょ。
[ウィロー]
あなた達ときたら、解りが悪いんだから。
おじいさんが言ったのは、正確にはこうなの!
「隠された宝物・・・ダイヤ百個・・・お前にあげよう・・・庭で・・・一時間・・・」
それでお終い。
[僕]
続きは?
[ウィロー]
無いわ。おじいさん、そこまでしか言わなかったの。
[マッシュ]
暗号になってねえじゃん。それだけで、どうしろってんだよ?
[ウィロー]
私に言わないでよね。おじいさん、そこで死んじゃったんだもの。仕方ないじゃない。
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