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俺はジャケットをはおり、階下に降りた。
近くのコンビニで軽く朝食を買い、会社へ向かう。
今日は仕事が終わったら少し町を歩いてみよう。
昨日の救世主が現れるかもしれない。
昨日のことを話すとやつには盛大に笑われた。
「マジかよ!俺がいた方が良かったな。」
「本当だよ。」
「でもさあ」
やつが首をかしげる。
「俺的には、女性なら知ってる人だと思うんだよなあ。」
「何で?」
「わざわざ泥酔した初対面の男を介抱するかあ?」
確かに。
ホテルのフロントに聞いてみても秘密にするように言われているらしい。
それに宿泊代もすでに払ってあった。
「恩着せがましいことがしたくないだけだろ。」
「気にするな。」とだけ言ったあと、やつは課長に呼ばれてどこかへ行ってしまった。
であえるはずがない。
そう思っていた。
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