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「こちらです。」
鉄製の扉を開いた先には小さなシングルベッドとアロマ、それから近くの公園で取ってきたようなシロツメクサのみ。
それらを薄暗いダウンライトが照らしていた。
「では、そちらのベッドに横になってください。」
俺は渋々横になる。
それを見たあと、女は俺の前にしゃがみこんだ。
「では、ゆっくりお休みになってください。」
何の説明もなく女は立ち上がり、先ほど入ったドアから外へと出ていってしまった。
「まさか、寝るだけ?」
多少の苛立ちを覚えながら俺は上体を起こす。
その時
部屋の電気が消え、どこからか声が聞こえ始めた。
「今から始めていきたいと思いますのでどうか横になってください。」
俺は指示通りもう一度横になる。
すると、
麻酔を入れたかのように意識が遠くなり、俺の意識は完全になくなった。
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