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あぶなっ、死ぬとこだった。
そういえばこの辺りは、訓練場があったんだった。
真上にある槍の姿に、手足が冷たくなる中、リチャードが走ってくると、驚いた表情を見せる。
「大丈夫ですか?よかった、怪我はないようですね」
私の姿に彼は深く息を吐き出すと、そっとこちらへ手を伸ばした。
「それよりも……言葉がわかったのですか?」
その言葉に私は動きを止めると、誤魔化す様に俯いた。
えーと、まずい、誤魔化さないと……。
何かないかなぁ、あぁぁ。
私はキョロキョロと辺りを見渡すと、キラリと光るガラス玉を見つけた。
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