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「私が愛していたのはエリザベス様、あなたですよ。幼いころあなたに出会ってからずっと……。この想いは一生言葉にするつもりはありませんでしたが……」
彼は優し気に笑みを浮かべると、コツンッと私のおでこにあてた。
「リサ様が望む自由を与えましょう。私のことをお嫌いですか?」
「へぇっ、嫌いなわけないじゃない!」
「では一緒に暮らしましょう」
そう言って笑った彼の表情に胸がキュンッと高鳴った。
いつも冷静な彼ではない、子供の様な可愛い表情。
その姿に私は顔が火照っていく。
リックと結婚……何だか想像できないけれど、嫌だと感じていない自分がいる。
私は感じたその気持ちに従うように頷くと、ギュッと彼の体を抱きしめた。
そうして私は彼と結婚し、末永く幸せに暮らしましたとさ、めでたしめでたし……?
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お読み頂きまして、ありがとうございますm(__)m
サクサクと読める短編のはずが8000文字になってしまいました(-_-;)
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