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小学校、中学校、高等学校を無事に卒業し、そして大学生一回生。
歳を重ねれば重ねるほど、なぜかこの世界になじめない自分がいる。
あちらの世界の記憶が日々鮮明に残っているからだろうか……。
興味本位で恋人を何度か作ってみたこともあった。
けれどどれも何だかしっくりとはこず、長続きはしなかった。
そして気が付けば、この世界へ来る前のエリザベスと同じ年になる。
明日は私がこの世界へ来た日付と同じ、簡単に言えば私の誕生日。
感慨深い気持ちになりながら、ガバンを下げ大学へ向かっている中、ふと鐘の音が耳にとどく。
近くに教会なんてあったっけ?
キョロキョロと辺りを見渡してみても何もない。
けれど鐘の音が何度も頭に響くのだった。
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