パンツをよこせ!

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パンツをよこせ!

 運命の出会いとは、まさにこういうことを言うのだろう。  俺はその日、こっそりと忍び込んだマンションのベランダで(※不法侵入)運命的な出会いを果たしたのだ。見た瞬間びびびびーん!と電気が股間と頭に走るのを感じたのである。  そのぱんてぃーは、春風にそよそよと揺れていた。ふわふわとしたレースに縁どられた、ピンクの可愛らしい下着。これはきっと、OLとか女子高生とか、とにかく可愛らしい女の子の持ち物に違いない!  俺はそれを迷わず物干しから外そうとして(※窃盗)、しかし横からばびゅっ!と走ってきた黒い影にカッさらわれてしまうことになるのである。 「何奴っ!」  俺はベランダにあった植木鉢を武器にと構えて(※窃盗)敵を追いかけることにした。  ちなみに、ここマンションの五階。俺はマンションの狭い手すりをするすると忍者のごとく走り抜けて敵を追走している。そう、俺は愛するぱんてぃーのためならば(※変態)どこまでもチートな身体能力を発揮できるという能力者であったのだ!  ベテランの下着ドロ(※犯罪)をナメるなよ若造! 「うおりゃあああ!」  そいつがパイプを上って屋上に飛び乗ったところで、俺はせいや!と黒装束の忍者っぽい姿の男に飛びかかった。なんせこっちはパンツいっちょに仮面だけという実に身軽な姿(※公然猥褻)なのだ。こんな小春日和にあっつい格好してる奴になんぞ負けるわけがないのである! 「このぱんてぃー仮面からぱんてぃーを奪えると思うなよ!その子(※ぱんつ)を離せ!」  俺は正義の味方のごとく、ずびし!と言い放つと男とぱんてぃーを取り合った。しかし、黒装束男もめげない。凄まじい力で、ぱんてぃーを離すまいと抱え込んでいる。 「ふん、まさかこんな所で同業者(※下着ドロ)に出会うことになろうとは思わなかった!」  男は俺の腹を蹴ると、ズバッ!と距離を取った。 「その身のこなし、実に見事なり!しかし、この至高の宝(※ぱんつ)を渡すことはできない!この変態忍者の名にかけて!」 「何をうっ!?」  負けられない一戦が、まさに火蓋を切ろうとしている。俺達は黒装束(※不審者)とパンツ一丁(※変態)で互いに向かい合った。  あの至高にして美しいぱんてぃーは必ず取り戻してみせる!あれを手に入れて家に帰り、無事に一発抜くまでが遠足なのだ!(※不法侵入&窃盗&公然猥褻&器物破損) 「負けてたまるか!このぱんてぃー仮面が、その子を必ず取り戻す!正義の名の元にっ!」  俺は両手を広げてポーズをかっこよく決めると、変態忍者に踊りかかったのだった。  さあ、最強の変態が誰なのか、今ここで決めようではないか!
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