ハゲと帽子と私 その1

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ハゲと帽子と私 その1

癌治療といえば、有名なのが抗がん剤による 脱毛。 ちなみにこの時すでに知人に抗がん剤治療中の人がいて その人は投薬治療で、しかも脱毛が少ないタイプの抗がん剤だった。 (本人は薄くなったと言ってたけど、どこが?と思えるほど) ほぅ・・・抗がん剤って脱毛はマストじゃないんだな。 って思っていたあの日。 私の思いは木っ端みじんに打ち砕かれることとなる。 担当医から告げられたのは 「治療に使用するのは、THE 抗がん剤ってタイプのやつね」 癌の種類によって使用する抗がん剤の種類が違うってことで 私の場合は″THE 抗がん剤″が合うであろうとのこと。 そうです、あれよ、あれ。 げろげろげーってなったり、全身つるっつるになる 副作用MAXな、あれで治療するって話。 しかも合うといっても、使ってみなきゃわからない点も多く 「とりあえず行っとく?」みたいな感じだった。 いや、担当医はそんな軽い感じの人じゃないのよ、念のため。 ただ、私の脳内なんちゃらが、そう変換しちゃうだけで。 そんなわけで、抗がん剤治療へと突入するのである・・・
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