何度か

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何度か

 別の日 「アキメネスさん!」  公園のベンチで寝そうになっていると、またクラークはアキメネスに会った。 「この前の、あの後はちゃんと帰れた?」 「うん!」 あれ、アキメネスさん、なんか前よりやせてる?  それからも彼女とばったり会う事は何度かあった。その度彼女は、やせると言うよりも、やつれていった。 「なークラーク、最近ここらへん事故多いぜ」 「この前なんて、公園のベンチに鉄骨が降ってきたらしいぜ、お前よくあそこで寝てるから危なかったよ!」 「そうなのか?!」 「全員席に着いて、ここのところ事故が多いので、警察は何者かによる犯行ではないかとみています、そのため巻き込まれないように、とうぶんの部活は中止、学校も午前授業になります、半日だからといって遊びまわらないように」  教室が少しざわつく、担任のいったとおり、午前で帰宅する途中 「アキメネスさん、大丈夫?」  アキメネスはふらふらしていて、今にも倒れそうだった 「大丈夫よ」 全然大丈夫に見えない・・・  ふと彼女の腕にある花を見る、彼女の服装は最初合ったときから変わっていない、でも腕の花だけはどんどん、活き活きしている気がする、まるで彼女の栄養を花が吸い取っているかのように 「アキメネスさん、この花は?」 「これはカランコエよ、花言葉は、幸福を告げる、たくさんの小さな思い出、おおらかな心、人気、人望、小さな思い出、そして・・・」 「主、参りましょう」 「ええ、意吹〔いぶき〕」 いつも二人は学校方面に消える、学校に何かあるのか?  クラークはアキメネスが心配でついていくことにした。そして着いた先は 「うちの学校?」  アキメネスは迷わず校舎に入り、図書室へ向かう、そして魔道書のコーナーで何かを探し始めた。 「ない!」 「探しているのはこれか?」 あれは、剣道のユウジュ先生?! 「はい、それです!」 「帰ったらまたこれを使うのか?」 「!!」 「君の身体は限界だ、この魔道書は、花が願いを叶える代りに、本人の持っているエネルギーを吸う、一、二回ならいいが、君はこれで何度目だ、もう花がそんなに育ってるじゃないか!」 ユウジュ先生、アキメネスさんと何を話してるんだ? 「だって、なんどやり直しても戻れば彼は・・・、とにかく私が止めないと、彼の運命を変えないと!」 「取り返しのつかなくなったことを元に戻すために、未来から来たんだな?」 「はい」 未来から来た?アキメネスさんが?!
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