背中

3/4
前へ
/14ページ
次へ
音楽専門の大学に進学すると、彼は言った。 悩んだ風には見えなかった。 初めから心に決まっていたのだろう。 …知ってた でも、私は目を背けていた。 私の知る世界に、彼を巻き込めば、彼も「こっち」に来てくれると思ったから。 昔の私のように、誰かによって染められると思っていたから。
/14ページ

最初のコメントを投稿しよう!

1人が本棚に入れています
本棚に追加