背中
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背中
背中の広い人だった。 顔はタイプじゃなかった。 初恋の相手でも、初めての彼氏でもなかった。 だけど、忘れられない人だった。 どうしてだったかな… 多分、そうだ、 あの日、しゃがんで野良猫の頭をなでる彼の背中が、ほんのりと温かな感じがしたんだ。
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