5651人が本棚に入れています
本棚に追加
ついでに袋を軽く揉むと、智也はかなり早めに達する。
彼と付き合い始めて、私が試行錯誤してわかったことだ。
だが、これがまた、そう簡単ではない。
口が疲れるし、顎は涎でベトベトになるし、今の体勢では腰も痛くなる。うっかり歯を立てては大変だから、そうしないように唇の裏に歯を隠すと、くっきり痕が残るほど。
「んっ……。は――っあ」
我慢しきれない智也の声が漏れ、私まで身体が疼く。
「あやっ、こら――」
智也もわかってる。私が彼の弱くてイイトコロを狙っていることを。
「――待った! 彩、マズいって」
仕向けたくせに、と思いながら舌を、頭を動かす。
口の中でビクンッと跳ねた瞬間、肩を掴まれて抱き起された。
ちゅぽんっと間抜けな音がして、智也から口が離れた。
「あっぶね――」
「――お風呂、いーよー!」
一階から亮の声がして、ドクンッと心臓が大きく跳ねる。が、智也はお構いなしに私をベッドに押し倒し、スカートをめくり上げた。
「にーちゃーん!」
「今行くー」
「亮! 歯、磨けよ」
「はーい!」
真が階段を下りて行く足音が聞こえ、消えた。
智也が私のショーツとガードルを同時に引き下ろす。
「智也!」
声のトーンを落として抵抗しようとしたが、あっさり阻止された。
蜜口に指を添えられ、擦られる。
「ちょ――」
「――性欲強くなったって本当かもな」
「え?」
「もう、濡れてる。すぐにでも挿れられそう」
「うそっ」
「ホント。ほら――」
膝の裏を持ち上げられると同時に、智也の熱が挿入ってくる。
「――な?」
最初のコメントを投稿しよう!