2.父の日のプレゼント

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 ついでに袋を軽く揉むと、智也はかなり早めに達する。  彼と付き合い始めて、私が試行錯誤してわかったことだ。  だが、これがまた、そう簡単ではない。  口が疲れるし、顎は涎でベトベトになるし、今の体勢では腰も痛くなる。うっかり歯を立てては大変だから、そうしないように唇の裏に歯を隠すと、くっきり痕が残るほど。 「んっ……。は――っあ」  我慢しきれない智也の声が漏れ、私まで身体が疼く。 「あやっ、こら――」  智也もわかってる。私が彼の弱くてイイトコロを狙っていることを。 「――待った! 彩、マズいって」  仕向けたくせに、と思いながら舌を、頭を動かす。  口の中でビクンッと跳ねた瞬間、肩を掴まれて抱き起された。  ちゅぽんっと間抜けな音がして、智也から口が離れた。 「あっぶね――」 「――お風呂、いーよー!」  一階から亮の声がして、ドクンッと心臓が大きく跳ねる。が、智也はお構いなしに私をベッドに押し倒し、スカートをめくり上げた。 「にーちゃーん!」 「今行くー」 「亮! 歯、磨けよ」 「はーい!」  真が階段を下りて行く足音が聞こえ、消えた。  智也が私のショーツとガードルを同時に引き下ろす。 「智也!」  声のトーンを落として抵抗しようとしたが、あっさり阻止された。  蜜口に指を添えられ、擦られる。 「ちょ――」 「――性欲強くなったって本当かもな」 「え?」 「もう、濡れてる。すぐにでも挿れられそう」 「うそっ」 「ホント。ほら――」  膝の裏を持ち上げられると同時に、智也の熱が挿入ってくる。 「――な?」
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