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会社に戻ると、入り口のところで後輩その二の弥生ちゃんが待っていた。
「もー、遅いですよぉ。今、手続きの真っ最中です」
「まあ、間に合ったから良いじゃない」
言ったのは私じゃない。愛ちゃんだ。この女、なかなかに図太い。
「愛ちゃん? 花言葉屋でがっつり時間食ったの愛ちゃんだからね?」
「おかげで良いのが出来たじゃないですか」
「まあ、そうだけど」
「もー、ケンカは後にしてください。とりあえず、女子更衣室に置いて来て下さいよぉ」
確かにその通りだわ。
後輩に教えられるなんて。
「成長したわね、弥生ちゃん」
「そういうのも良いですからぁ」
褒めたのに。
「愛ちゃんよろしく」
「了解です」
「手伝いますぅ」
愛ちゃんと弥生ちゃんは袋を持って小走りで社内に消えた。
その後を追ってゆっくり建物の中に入る私。
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