不意打ちの

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不意打ちの

たぶんまた仁くんが寒い寒いというので もしくは私が仕事のグチを言いたいがために 私はまた仁くんに会いに行った。 この日の話は覚えていないけれど、やたらヘルプが酒飲むな、単価上げに必死なのかなってイライラしてた。 帰り際、エレベーターに乗る時、仁くんにキスされた。 今度はおでこじゃなかった。唇と唇。 エレベーターが閉まった後も、現実なのかわからなくなってきた。 あまりにも不意打ちで、よけるひまもなかったし きっと私はよけるつもりはなかったと思う。
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