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そう言いながら麻里奈の手が腕に絡みついてきた。
チャンネルを変えようとリモコンを手に取る。
「え?変えちゃうの?」
ガッカリしたように麻里奈が言う。
「だってお前、怖いんだろ?」
麻里奈の言ってることの矛盾に訝しく思って眉間を寄せた。
「拓ちゃんが隣にいるなら平気」
ソファーに先に腰を下ろした麻里奈が自分の隣をポンポンと叩いて俺を促す。
「夜中トイレ行きたくなっても知らないかんな」
「大丈夫。なんだかんだ言ってちゃんと拓ちゃんいつもついて来てくれるじゃん」
そう言って隣に座った俺の腕に再び麻里奈が手を絡めてきた。
瞬間、柔らかいものがムニュッと俺の二の腕に当たる。
「うわっ」
慌てて麻里奈の腕を剥がして離れた。
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