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「おかあさーん!私今日からダイエットすることにしたから!協力してね。」
「えっ?いきなりどーしたの?また学校でなんかされた?」
「ちがうよ。私、変わりたいの!誰かに見下されたり、馬鹿にされたりされたくないの。強い自分になりたいの。これまでの醜い自分じゃだめなの。」
私の目には涙が浮かんでいた。それくらい私の意志は、強かった。
私の意志が伝わったのだろうか。母は私を抱きしめてこう言った。
「…わかった。もうわかったから。あなたの事はお母さんが一番よく分かっているから。よっぽど辛かったのね。気づいてあげられなくってゴメンね…。」
「お母さんのせいじゃ無いよ。私が弱いからなの。自分に自信がないの。だからね、一度で良いから自分の事好きになってみたいの。」
「わかったわ。そう言う事ならお母さん全力で、菜穂を応援する!頑張りましょうね!」
「ありがとう。分かってくれて。…ねぇお母さん。」
「ん?どしたの?」
「……大好き。」
「もぅ。この子ったら。」
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