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34.必要なもの
ラルチザン パフューム
TEA FOR TWO
(ジンジャー/シナモン/タバコ/ハニー/バニラ)
燻した香りが独特な紅茶ラプサンスーチョンをイメージしたというスモーキーな香りで、お茶系フレグランスの中では異彩を放つと言っても過言ではない(と思われる)香水です。
最初はかなり煙たく感じるのですが、その後スパイスが香り甘く変わっていきます。けれどもあくまで壮年の紳士のような渋い大人の紅茶の香りで、どこか安易に纏ってはいけない孤高の印象。
今回の『必要なもの』は『女友達』のお題で書いた過去作が元になっています。不意にひそと耳打ちするように降りてきました。
この香水の暖かみがありながらもきりりとしたイメージと特徴的な煙たさから、火災報知器のくだりを残しつつ女友達とのやり取りを削り、失った恋から立ち上がるエピソードに改編。
ちなみに、友人との通話中に火災報知器の誤作動というのは高光の実体験が元になっていたりします。
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