35.今日が最後かもしれない

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35.今日が最後かもしれない

グタール(アニック グタール) イル オ テ (マンダリン/ティーアブソリュート/オスマンサス/ホワイトムスク)  このイル オ テはそのまま金木犀と紅茶の香りなのですが、ミラーハリスのティートニックの渋さを金木犀でフェミニンにしたようなイメージです。爽やかさと甘さが調和した、晩夏から初秋にぴったりな香り。  グタールは以前アニック グタールという名前だったので、そちらの方に覚えのある方もいらっしゃるかと思います。買収された後に名前が変わりました。  人気の出たパフューマリーには往々にしてあることですが、現在は後を継いだ娘さんや二人三脚でブランドに携わった調香師さんは会社から退いています。  実は以前公開した『境界線』の時、このイル オ テとフローラベリオのどちらの香りを書こうか迷ってフローラベリオにしました。  今回たまたまTwitterで目にしたノベルバーの企画に金木犀のお題があり、それならと参加して、結局両方書くことに。  せっかくなので橋で別れた彼に登場して貰いました。連作にするつもりはなかったのですが、何故か彼らは背景となる設定が題材にしやすかったので、結果として連作になっています。  既出作品の中から繋がりのある作品を書くのも面白いかもしれませんね。  ノベルバーにはまた参加したいと思います。 注:ノベルバーの表記が当初の英字からカタカナに変更されているため、こちらもカタカナ表記に修正しております
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