沈黙の断片

41.影

エタ リーブル ドランジェ
ユナモレット ローラン ムレ
（ピンクペッパー／カルダモン／ネロリ／アイリス／パチョリ／バニラAbs）

　攻殻機動隊をテーマとするなど枠にはまらない香り作りがコンセプトのエタ リーブル ドランジェと、デザイナーであるローラン・ムレとのコラボレーションによる香水がこちらのユナモレット ローラン ムレ。

　青く茂る草やレンガなどの石材を想起させると同時に甘さや暖かさを感じるという複雑な香りで、高光は「夏の夕方、レンガに長く伸びる影」といった光景を連想しました。
　タイトルからラブ アフェアがテーマであることは察しがつきますので、一夏の恋と考えると納得です。

　そこから夏の夕暮れをキーワードに考えておりましたが、小説創作企画のノベルバー後継イベントである文披31題に『黄昏』のお題があったため、今回このような形で参加いたしました。
　ひっそりと匂わせる程度ではありますが、家庭へ帰る暖かさと僅かな寂寥感まで含めての『黄昏時』が伝わると幸いです。

　ちなみに、今作は『蕾』の2〜3年後の彼目線だったりします。何故か唐突に降りてきました。

　文披にはもう一度くらい参加したいと思います。