沈黙の断片

44.TWINE

DI SER
光る大地
（ライム／赤松／ヒノキ／フランキンセンス／沈香／オークモス）

　自社農園の植物などから作られた天然香料によるフレグランスを手掛けているのが、今回登場のディセルという札幌のパヒューマリーです。
　香道の世界を表現した香りは海外でも評価が高く、スペインの国際コンテストで最優秀作品賞の受賞歴もあります。

　今回の『光る大地』は朝日に照らされた山々と大地から立ち上る香りを表したというもので、さっぱりした明るいウッディノート。
　煌めく澄んだ空と爽やかな木々の香りは、少し冷涼な朝の空気の中を歩く森林浴のイメージです。

　この明るい爽やかさが新しい生活の始まりへの期待と重なるように感じたことから、当初は新入学やフレッシャーズのお話にするつもりでした。　
　けれどもその内容では既に何度か書いていることもあり、書くことのないまま構想だけあったバスのネタを少し変えて書くことに。

　ちなみに、タイトルは『より合わせる』という意味とスペル中の『TWIN』から、人生のパートナーとしての出会いと双子の両方の意味合いを込めていて、個人的に気に入っているのでした。