1人が本棚に入れています
本棚に追加
麻衣と剣崎の駆引き、そして密談/ヒールズにて②
『部外者の小娘で、大変さしでがましいんですが、例のクスリが”向こう”から”材料”にされると…。それを懸念してるんですね、剣崎さんは』
「否定はせんよ、麻衣…」
『それなら、あちらさんに”材料”にされない手段を講じられる為の”材料”が得られれば、剣崎さんが計画を進めるに当たって大きな武器になりますね?』
「そう言う解釈でいい」
『私、その”材料の素”くらいは提供できるかもしれませんよ』
...
「どういう意味だ?」
『私、あのライブハウスで調べ事をするつもりなんです。…マッドハウスでしたっけ?あそこの専属バンドのメンバー、おけいとデキてますよ』
「なんだって!…本当か…?」
『はい…。数日前、ヤツの部屋でケムリ一緒につるんでるとこにその男来ましたから。おけいが呼んだんでしょうね。そんで、ケムリの現場を故意に見せた…』
「…」
”キャハハハ…。相和会の大幹部、目が点だ”
最初のコメントを投稿しよう!