特別挿入話ー前段ー

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麻衣と剣崎の駆引き、そして密談/ヒールズにて② 『部外者の小娘で、大変さしでがましいんですが、例のクスリが”向こう”から”材料”にされると…。それを懸念してるんですね、剣崎さんは』 「否定はせんよ、麻衣…」 『それなら、あちらさんに”材料”にされない手段を講じられる為の”材料”が得られれば、剣崎さんが計画を進めるに当たって大きな武器になりますね?』 「そう言う解釈でいい」 『私、その”材料の素”くらいは提供できるかもしれませんよ』 ... 「どういう意味だ?」 『私、あのライブハウスで調べ事をするつもりなんです。…マッドハウスでしたっけ?あそこの専属バンドのメンバー、おけいとデキてますよ』 「なんだって!…本当か…?」 『はい…。数日前、ヤツの部屋でケムリ一緒につるんでるとこにその男来ましたから。おけいが呼んだんでしょうね。そんで、ケムリの現場を故意に見せた…』 「…」 ”キャハハハ…。相和会の大幹部、目が点だ”
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