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作者前説
NGなきワル…、極限のハードルハンターを誕生させた波紋とは…
作者前説
ついに…、いよいよ…。
この形容を用いず、”その男”を一作品としてライティングアップすることはあり得ませんでした。
”その男”こそ、大打ノボル…。
NGなき大ワル。
この人物の登場を許容したことによって、昭和50年代後期のバブル前夜に起草された『ヒート・フルーツ』という本作品の原型は、禁断の変容を遂げます。
...
”彼のような存在”を生んだのは、”日本という国家権力”が片手落ちの法整備をしてしまった所以である…。
まずもっては、”ここ”が前提でした。
その法整備とは、改正暴対法及びそれに関連する法改正、諸条例の施行になります。
それ故、彼のような存在に黒く飛翔する翼を与えてしまった…。
そしてタブーたる”一線”をポーンと飛び越えてしまったと。
そう捉えずにはいられない作者の思いが、”NGなきワル”大打ノボルを、単なる80年代青春群像ストーリー、『ヒート・フルーツ』の一キャラクターとして留めることを許しませんでした。
...
『ヒート・フルーツ/本編』大幅加筆によって誕生した大打ノボルは、その漆黒の体現者・象徴たる存在として描きました。
そんな彼の出現に立ちはだかったのが、南玉連合を恒星とした猛る若い女達の集団…、言わば惑星群、そしてさらにその軌道に乗った男達の集団、その他一般市民ら…。
ノボルの視界には、猛る女がやくざ連中の牙にも究極の熱を放って、敢然と向かってくる姿が飛び込んできました。
かくて…、芯をぶつける相手を見定めた彼は、遠回りの道程を自らに課し、そして満を持して、赤く猛る巣に推参します…。
そして、本郷麻衣と生死を超えた狂気の焦がれ合いへと、その身を捧げることになります。
あの砂垣順二も明と写す、陰の申し子大打ノボルが猛る女の聖地、東京埼玉都県境に辿り着くまでに経てきたものとはいったい何だったのか…。
何を自己へ施してきたのか…。
そのベールを剥がす…。
本作業こそ、本作版執筆に当たって、メインの工程に位置つけていました。
『ヒート・フルーツ』本編では書き綴れなかった様々なエピソードを、ここまでアップしてきたことで、ようやく大打ノボルの本質に切りこむ整備は整ったようです。
ですので、それでは…、ということになりました。
...
『ヒート・フルーツ』という作品の裏テーマを産み落とした男とまで言えるキーマン、”NGなきワル”、その知られざる”誕生”のストーリー…。
3部構成によるトライでとなります。
注釈:以上が、本作初筆時の作者前説です。大打ノボルはれっきとした『ヒート・フルーツ』本編3部の登場人物であり、『NGなきワル』はヒーフルをアウトサイダー側から描いたアナザーストーリーであるのは間違いところですが、あえてエブリスタでは、『ヒート・フルーツ』シリーズのくくりから外しました。
で…、完結後、改めて『ヒート・フルーツ』シリーズに加えます。どこからヒーフルの屋台骨を担った”猛る少女たち”と巡り合う運命の川を遡ったのか…。よろしかったら、読み手の方も、作者の創造したノボルの精神世界を辿る追探求を試みてください。
ちなみに、ノボルの『ヒート・フルーツ』との”接点”は、東龍会(敢えて言うなら会長の坂内)⇒相和会(敢えて言うなら相馬豹一)⇒秒殺オオカミ⇒バグジー(柴崎典男)⇒黒原盛浩⇒星流会&砂垣順二⇒浅土道也⇒東京埼玉県境の猛女たち…、という順で展開していきます。
ヒダカ
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