日常と非日常

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刺激が欲しかった。 中学1年生の僕は毎日繰り返される虐めに 心底嫌気が差していた。 僕は虫を見つけると殺すようになった。 最初は踏むだけでも心が痛んだ。 だけど、同時に心は喜んでいた。 その内何匹も殺すようになった。 毎日殺した。 刺激が欲しかった。 高校3年生の僕は毎日繰り返される勉強に 心底嫌気が差していた。 僕は犬を殺すようになった。 虫を殺すより、楽しかった。 毎日殺した。 近所ではちょっとした騒ぎになっていたが、それでも毎日殺した。 刺激が欲しかった。 社会人になった俺は毎日繰り返される生活に 心底嫌気が差していた。 俺は人を殺した。 色々な方法で殺した。 毎日殺した。 刺激が欲しい。 死刑囚の俺は死刑が執行される日を待つ毎日に 心底嫌気が差していた。 次は何を殺せばいい? 何をすれば刺激を得られる? 考えに考え抜いた俺は俺を殺した。
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