いちたの、とうじょうじんぶつしょうかい

4/4
114人が本棚に入れています
本棚に追加
/14ページ
「飯美味しかったか?」 「うん!ままたんがね、いちたがだいすきな、オムレツをつくってくれたんだ」 「そうか、それは良かったな。橘は家事も子育ても手を抜かない、良妻賢母だからな」 「それを言うなら恐妻賢母だろう」 「そうともいうな」 りょうさいけんぼ? きょうさいけんぼ? いちたにはむずかしくて、ぜんぜんわからない。 ぼくやハルちゃん、それにたいくんとここちゃんは、ままたんとぱぱたんがだいすきだ。 ぱぱたんのおなまえは、ゆずはらさん。 ままたんのだんなさま。 ままたんに、いっつもかまってをれんこし、そのたんび、めっ、されている。 むかし、むかし、すごうでのころしやだったってるいちゃんがいってたけど、ほんとうなのかな? 「ねぎしさんはけっこんしないの?」 「イケイケだった若いころに一回だけ」 「じゃあ、あかちゃんは?」 「すくすく成長して今年32になる。たいくんとここちゃんとさほど変わらない年の孫がいる」 「ねぎしさんって、おじいちゃんだったの?」 「そんなに驚かないでくれ」 いがいやいがい。 びっくりした。 「写真みるか」 そういってスマホをみせてくれた。 あれれ? そこには、すけすけのピンクのふくをきた、せんりおねえちゃんがなぜかいた。 「せんりおねえちゃんって、ねぎしさんの?」 「え?あ"~~!!」 ねぎしさんのひめいがあがった。 「お前も千里の隠れファンだったのか?」 「う"」 いざわさんに、ズバリといわれて、ねぎしさんおへんじができなかった。 そのあとね、ちゃんとみせてもらった。 「父親に似ず、別嬪さんで良かったな」 いざわさんにからかわれて、おかおをまっかにしていた。 ねぎしさん、いざわさん、いそがしいのにありがとう。 よ~~し! つぎいくぞ! つぎはだれにしようかな?
/14ページ

最初のコメントを投稿しよう!