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「違う、ここじゃない!」
「え?」
「フリージア?」
「確かに彼女は1818と言ったわ。そして、男に追い詰められている」
少女の悲鳴が聞こえる。
視聴者を愉しませるためか、すぐにはヤらず、弄んでいるようだ。
「もう!」
アネモネの苛立ちを載せた蹴りが玄関に炸裂し、プレートが落下した。
「もしかして」
リリィがプレートを掴み、逆さまにした。
「1818じゃなくて、B1B1じゃないかしら?」
「B1って、地下1階ですか?」
急いでエレベーターに戻り、B1で下りる。
エレベーター脇のプレートは、B1A1とあり、すぐにB1B1が見つかった。
今度は俺が開ける暇がなかった。
アネモネとスカーレットが強襲をかけたのだ。
中に居た、入札者と運営スタッフ、そしてスキンヘッドの大男はボコボコにされていた。
対照的に武闘派の2人は無傷だ。
リリィは倒れた男達の写真を撮り、フリージアに送っている。
どうやら、フリージアが然るべき機関、というか雇い主に連絡をしているようだ。
彼女達は、美しく、恐るべき花なのだ。
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