08.ロゼッタ

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「違う、ここじゃない!」 「え?」 「フリージア?」 「確かに彼女は1818と言ったわ。そして、男に追い詰められている」 少女の悲鳴が聞こえる。 視聴者を愉しませるためか、すぐにはヤらず、弄んでいるようだ。 「もう!」 アネモネの苛立ちを載せた蹴りが玄関に炸裂し、プレートが落下した。 「もしかして」 リリィがプレートを掴み、逆さまにした。 「1818じゃなくて、B1B1じゃないかしら?」 「B1って、地下1階ですか?」 急いでエレベーターに戻り、B1で下りる。 エレベーター脇のプレートは、B1A1とあり、すぐにB1B1が見つかった。 今度は俺が開ける暇がなかった。 アネモネとスカーレットが強襲をかけたのだ。 中に居た、入札者と運営スタッフ、そしてスキンヘッドの大男はボコボコにされていた。 対照的に武闘派の2人は無傷だ。 リリィは倒れた男達の写真を撮り、フリージアに送っている。 どうやら、フリージアが然るべき機関、というかに連絡をしているようだ。 彼女達は、美しく、恐るべき花なのだ。
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